労働組合・ユニオンから団体交渉の申し入れがあったとき、会社としてはどのように対応すべきか困ってしまうと思います。
もっともよくない対応は「団体交渉に応じないこと」です。団体交渉に応じないのは不当労働行為であり、労働委員会の救済命令がでることもあります。
では、団体交渉にどのように望めいいでしょうか?
まず、団体交渉の日時、場所を決める必要があります。
日時、場所については労働組合・ユニオンからある程度指定してくると思いますが、理由があればその指定に従う必要はありません。労働組合・ユニオンとの話し合いの上で日時、場所を決めましょう。
なお、場所については社外のレンタルスペースなどを使うのがいいと言われていますが、ケース・バイ・ケースです。ケースに応じた対応しましょう。
また、団体交渉当日までに、団体交渉の出席者や議題をはっきりさせることもやっておくようにしましょう。
次に、団体交渉当日において気を付けることは・・・
@誠実に団体交渉に臨みましょう(誠実交渉義務)
ただし、労働組合の言い分をそのまま受け入れなければならないというわけではありません
A人事に関する権限のある人間が団体交渉に出席しましょう
権限のない人が交渉に臨むと「誠実義務違反だ!」など言われてしまいます。
ただし、必ずしも社長である必要はありません
B話しがぶれないようにしましょう
話がぶれると、そこから突っ込まれていくことになってしまいます
C団体交渉で作成した議事録などに安易にサインをしないようにしましょう
議事録がそのまま労働協約になってしまう可能性があるからです
団体交渉を申し入れてきた労働組合・ユニオンへの対応として「回答書の作成」や「団体交渉の場所及び日程の決定」「団体交渉当日の準備」そして「団体交渉当日」、また「次回の団体交渉への準備」などを日常業務とは別にしなければなりませんのでかなりの時間が割かれることになります。
当事務所では「労働組合・ユニオンからの団体交渉の申しれがあった場合の相談」や「回答書の作成」「団体交渉の場への同席」などを通じて、労働組合・ユニオンとの団体交渉のサポートをさせて頂きます。
団体交渉は最初の対応が大切です。最初の対応を間違えると、取り返しのつかないことになり、会社が思い掛けない負担を負うことになります。しかし、あくまでも「交渉」ですので、焦らず、じっくり進めていけばいいので安心してください。
労働組合・ユニオンからの団体交渉の申し入れでお困りの方は当事務所にご相談ください。
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